事務所便り

クライミングウォール製作

昨年の4月は緊急事態宣言でどこにも出掛けられない状況ではありましたが、事務所内を改装するまたとないチャンスでもありましたので、これを機会にクライミングウォールの製作に取り掛かってみました。

クライミングウォール、ボルダリングウォール、製作

クライミングウォールの製作に関しては、ネット検索すればクライミング用のボルトやアンカー、自分好みのホールドなど必要なものは全て揃っており、本当に便利な世の中です。
また、コンパネは隣のジョイフル本田で購入し、設計図通りにカッティングもしてくれるので助かります。作業中にちょっとした部品や工具が足りなかったとしても歩いてすぐにゲットできるため、木工製作には最高の立地だと改めて感じました。

この店舗は以前マッサージ店だったためか更衣室が備え付けられており、これを利用することに。ボルダリングとしての高さはありませんが、横方向や実際の岩場での下りの練習には十分使用でき、特に自分でアレンジできますし、ボルダリングジムへ行ってのコロナウィルス感染のリスクもないため安全に楽しむことが出来ます。コロナで運動不足になりがちでしたが、作ってよかったです。職員以外に業者の方も面白がってチャレンジしてくれています。
写真のままでは、落ちた時危ないため、利用時には専用マットを敷いております。

千葉の天の川

東京オリンピックサーフィン会場で注目を集めている釣ヶ崎海岸(志田下)ですが、実は知る人ぞ知る天の川の撮影スポット。
サーフィンをやっている人は意外と知りません。鳥居と一緒に撮るのがインスタ映えして良いらしいです。

志田下 天の川

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、屋外での人々の活動が一気に減りました。夜間照明は消え、排ガスも減って空気は澄み渡り、心なしか天の川がいつも以上に輝いているよう。

テレワーク、時差出勤、土日祭日出勤による分散化

税理士事務所においては、テレワークによる在宅勤務につき、一般企業と異なり税理士法の規制がかかっております。書類を持ち帰る場合の情報漏洩リスクや保管方法、守秘義務の遵守、税理士による監督義務など様々な問題が生じることから実施が可能か否かにつき不明瞭な状況でした。
しかし、今般の情勢に鑑み、日本税理士会連合会からテレワークに関するFAQが4月15日に発出され、一定のシステムが組まれていれば監督義務を果たしているものとして、テレワークが可能との見解が出されました。

弊所において既に準備していたシステムが税理士法上問題ないことが明らかとなりましたので、早速翌日の16日よりテレワークを開始し運用しております。
3密を防ぐ観点から、テレワーク以外にも時差出勤、土日祭日の分散出勤を進めておりますが、内外の「連絡」が課題でしょうか。ラインやチャットワークなどを使えば携帯電話を改めて購入する必要はありませんので、改善の余地は色々とありそうです。

現時点ではパソコン周辺機器の入手が困難となっているため、テスト出来ないこともございますが、基本的にはテレビ会議等関与先の方々とやり取りをすることも可能となっておりますので、この機会に色々と推し進めて参りたいと思います。

新型コロナウィルスへの弊所対応について

現在、成田オフィス、富里オフィスともに通常営業をしておりますが、弊所には小学生以下の児童を抱える職員が10名以上おり、学校の休校に伴ない児童ホーム等へ預けられず留守番等が出来ない子供が出た場合に備え、富里オフィスを子供の一時預かり場所として使用することに致しました。
資料の授受や相談等は、引き続き成田オフィスにて実施しておりますので、大変ご迷惑をお掛けいたしますが、来所される場合は、成田オフィスへお越し頂けますようお願い申し上げます。

房総登山・ユビナガコウモリ・野生イノブタ

房総の山も寒くなりヤマビルの活性が低下したところで、久しぶりに職員とハイキングへ行ってきました。平易なルートを選んだのですが、千葉県を襲った台風による土砂崩れや倒木による爪痕が酷く、ルートファインディングが相当要求されるハイキングとなってしまいました。
倒木は目視で3桁、土砂崩れも多数見られ、1箇所土砂崩れにより砂岩が露出し登山道が消失しておりました。そのため十数年振りにザイルとカラビナ、スリングが出動するなど高巻いて渡らざるを得ませんでしたが、何とか無事に切り抜けることができました。
房総の山に関しては、土砂崩れによりザイルなしに通過できないルートが他にもあると思われますので、最低、上記3つを持参されたほうがよろしいかと思います。

尾根の倒木1
砂岩の上に薄く表土があるだけの尾根のため、倒れる時は脆いといえます。ただ、数が多すぎですね。

根こそぎ剥がれる倒木
手前の砂岩は本来、表土の下にあったもので、下に剥がれ落ちている表土と針葉樹は、今回の台風で落ちたもの。

細い尾根筋の倒木
1m程の細い尾根筋だったのですが、左側に生育していた樹木が倒れて表土全てが剥がれ落ちていました。

キョンの足跡
尾根筋にあったキョンの足跡。今回も姿は見えませんでしたが、オス鹿の警戒音を聞くことが出来ました。ちなみにキョンの鳴き声は濁った声であるのに対しニホンジカは澄んだ声のため、慣れればすぐに分かります。

リスの巣材剥がし跡
杉の木の樹皮が剥がれております。これはニホンリスが巣材として利用するために剥がしたもの。

テンとイノブタの糞
左側がホンドテン、右側がイノブタ(交雑種)の糞。同じ尾根の岩上にありました。イノブタなのに、糞がイノシシと同じ形状なところが面白いです。

イロハモジミ 房総
イロハモミジ。まだ綺麗に紅葉していました。

子供のイノブタ
帰りの林道で5頭の「イノブタ」と遭遇しました。個人的には、これを「イノシシ」と呼称するには疑問点が多くて表記することを控えました。耳は大きいし12月なのに顔や頭に長い灰白色の毛が多数残っていて、この時期の子供のイノシシとしてはどうなのか。顔や鼻の形も何だかしっくりきません。何でしょう、このモヤモヤ感。他県の山奥で昔見たイノシシと違うんですよ。ちなみにお尻の毛がまばらで少なく地肌が見えるタイプの子も別所にいました。
ネットでも調べてみましたが、画像も動画も普通にイノシシと書いておりますが、怪しいものも多く本当に遺伝子レベルで純系の在来イノシシなのか?交雑種のイノブタではと感じてしまいます。
さて、今の日本に遺伝子レベルで地域個体群としての純系在来種のニホンイノシシが存在するのか?という疑念が湧いてきますが、全国的に放逐されているため存在は難しいものと思われます。
千葉県は実際どうなのでしょうか?
2006年に調査したイノシシの遺伝解析の論文が発表されており(※1)、mtDNAハプロタイプとして昭和20年代に捕獲した清澄山周辺で捕獲した個体をJ8と判定しております。J8は関東に特徴的なタイプで千葉県の純系イノシシと考えられます。千葉県のイノシシは1970年代に絶滅したと考えられておりますが、1992年~2006年に捕獲した34個体はJ3,J10タイプとしており、元から生息していたとするケースと他地域からのイノシシを放逐したケースが考えられると述べられております。しかし、イノブタか否かの判定に重要となるGPIP遺伝子型の解析報告がなされておらず、mtDNAハプロタイプのみをもってイノブタが千葉県にいる証拠は見つかっていないとする千葉県の見解は、如何なものか。典型的な役人的発言であり責任逃れと言われても致し方ありませんね(※2)。
ちなみに群馬県の調査(※3)では、GPIP遺伝子解析によりヨーロッパ型対立遺伝子であるGPIP*4が確認され、これを持つオスの家畜ブタやイノブタ、イノシシとメスのニホンイノシシ間で交雑した可能性を示唆していることから、千葉県においても群馬県と同様の状況が予想されます。予算の都合もあるのでしょうが、早急に調査して頂きたいものです。

※1永田純子、落合啓二「千葉県における昭和20年代のイノシシ頭骨をもちいた遺伝解析:近年のイノシシ個体群との比較」2009年
※2千葉県野生鳥獣対策本部「千葉県イノシシ対策マニュアル」2012年
※3高橋遼平、石黒直隆、姉崎智子、本郷一美「群馬県に生息するニホンイノシシのDNA解析」2011年

黄檗イタヤカエデ
久しぶりに綺麗に黄葉したイタヤカエデを見ることが出来ました。太陽もいい角度で照らしてくれていますね。

ユビナガコウモリ トンネル内
ユビナガコウモリ。トンネルを歩いていたら、大群が越冬していました。職員は奇声を上げて逃げて行きましたが、私はニヤつきながら連写!連写!

ユビナガコウモリ  大群
まだ冬眠には早いのか、ライトを当てるとモゾモゾ動き出します。年初のキクガシラコウモリは1月で気温マイナス6度だったためか、全く動きませんでしたが、今回はまだ16度。
滅多に見られないコウモリの越冬地を見ることが出来て一人で感動していたのですが、みんなにコウモリの話を熱く語っても誰も聞いてくれません。悲しい。

夕暮れと松の葉
傾く太陽の光に照らされる松の葉。