事務所便り

クマゲラ親子、ヤマゲラ・エゾモモンガの巣

クマゲラの親子の写真を撮ってきました。撮影中、巣立ったアカゲラのヒナが親からエサをもらっていたり、近くではアオゲラやゴジュウカラの巣、エゾライチョウの親子など、子育て真っ盛りでした。
モモンガの巣も探しておりましたが、残念ながら既に子育て終了のようでした。

クマゲラ父親とヒナ
クマゲラの父親とヒナ。
中にヒナが3羽いましたが、大きくなってきたためかお互い押し分け2羽しか同時に穴から出て来れないようでした。

クマゲラの母親とヒナ
エサをもらっている所。
目を瞑ってまで必死に顔を突き出してエサをもらおうとしているところが可愛い。

ヤマゲラ父親
ヤマゲラの父親。
エサやりに来てもクマゲラのようにヒナが出て来ないので、まだ小さいのかもしれません。アゴをのせて寛いでいるようですが、多分ヒナを温めているのでしょう。

ヤマゲラの母親
ヤマゲラの母親。
父親は中に入っております。このヤマゲラの母親は、上のクマゲラの巣の周辺にある使っていない巣穴にやってきて中の様子を確認しておりました。

エゾモモンガの巣材
エゾモモンガの巣材。
子育てが終わると、巣材を外に捨ててしまうそう。藪漕ぎの最中、偶然にも見つけることができました。嬉しかったですが、人の気配が全くない沢沿いだったため、ヒグマがちょっと恐かったです。

子ギツネと(ヒメ)チャマダラセセリ −探究し続けること−

突然ですが、チャマダラセセリという地味なセセリチョウの仲間がおりまして、環境省のレッドリストでⅠB類、関東の群馬栃木茨城では最も絶滅危機度の高いⅠ類に分類されている超希少種。
二十数年ほど前からでしょうか。春になると登山のついでにこのチャマダラセセリを探しに野原を探し回ったものですが、全く見つけることが出来ませんでした。見つからないと疲労度は倍増するもので、帰りの高速道路の渋滞もより一層の苦痛を感じ、翌日の仕事にも影響するためか、いつしか山へ行っても調べることをしなくなりました。
最近まですっかり忘れていたのですが、コロナでどこへも行けずネットで蝶を検索していたところ、何と北海道のチャマダラセセリは本州より比較的多く生息しているとのこと。これは探しに行かなければということで今年がその第一回目のリベンジなのですが、正直道東に生息しているという情報のみで、果たして広大な道東を探して見つけることが出来るのだろうか。漠然どころかほぼ無理であろうことは過去の難易度を知っているため重々承知しておりましたが、なぜか確信めいたものがあり、行動を起こせば何か起きそうな気がしましたので、まずは実行です。
昔と異なり、今はGoogleマップで上空から森・伐採地・草原・岩場・崖地など分かりやすく植生も大体予想できますし、地図を購入せずとも所有しているGPSから斜面状況も把握できるため、昔と比較してかなり楽ではあります。しかし、世の中そうは甘くはなく1箇所目、2箇所目、3箇所目と探し回ったのですが、全く気配が感じられません。2日しか調査期間はないため、慎重に考え直します。当日は強風のため蝶が飛びづらい状況ではありましたが、3月に上富良野岳を滑走した時の雪解け状況を思い起こすと、植物が2週間ほど早く進行して低地のものは発生時期が相当早まり終了しているのではと?
標高の高いところにチャマダラセセリは生息していないイメージだったのですが、勝負で一気に標高を上げ源流部に向かいました。以前、車で走った時にエゾトリカブトが群生している所の自然度が高かったため、そこへ向かい駐車後に林道を進むと笹原に沢や湿原が点在するエリアが広がっておりました。風上に山がある関係で風の影響で撮影がしづらくなる問題もなさげです。また、ギョウジャニンニクがたっぷり生育しておりましたが採取された形跡も見られないことから、人が入っていない様子。何か直感で怪しいと思ったため沢の方を歩いていくと、突然目の前の藪で動物が動き出しました。心拍数が一気に上がりましたが、エゾシカ。ちなみにクマ避けスプレー2本、剣ナタ1本構えて進んでます。ツキノワグマでしたら数十回遭遇して襲われかけたこともあるので、出来る限りの対処はしておりますが、ヒグマはどうなるか未知数です。この場所には「今」はいないという確信と匂いもしないため草原を突き進みます。すると、前方3メートルほど先の植物の根際をチラチラと何か小さいものがうごめいているのが目の端に写りました。チラッと見えたその物体は茶色地に白斑模様。まさか本当に?と心拍数はマックス。二十数年経ってようやく目の前を飛ぶチャマダラセセリを見た時には、本当にこの世に存在していたのか〜というのが率直な感想。
諦めないことは大事なんだと。いつかやってくるその日に備えていればチャンスは必ずやってくる。しみじみと人っ子一人来ない源流部の草原で、ニヤつきながらチャマダラセセリを撮りながら感じたのでした。

キタキツネのママ
チャマダラセセリを最初に探したポイントにいたキタキツネ。全然逃げないためコンデジの望遠にて撮影しました。
職員によると美人ママさんらしい。

子ギツネ
急斜面の草原を歩いてチャマダラセセリを探していたところ、背後から突如動物の鳴き声がしたため振り向くと、可愛い子ギツネちゃんの顔が巣穴からヒョッコリ出ていました。
まさか可愛い動物が出てくるとは予想もしていなかったため、慌てて車へ戻り望遠レンズを撮りに行く嬉しいハプニング。

子ギツネ
前々から子ギツネの写真も撮りたかったため、偶然にしてはラッキー過ぎます。
あまりに可愛くチャマダラセセリの調査を辞めて、今日一日キツネ親子の撮影に変更しようかと本気で考え込んでしまいました。

チャマダラセセリ
これが待ちに待った最初のチャマダラセセリ。羽化したてなのか、毛が乾ききっておらず濡れているような個体でした。

チャマダラセセリ
その後は花を吸蜜するチャマダラセセリを待ち構える余裕も出てきました。
人から教えて貰えば楽に見つかるかもしれませんが、それでは新分布の生息調査にはなりません。
何の伝手もない闇夜から掴み取る、信じられないくらい困難な状況であっても、案外奇跡って身近にあって救ってくれるものだと感じるこの頃。

サマニユキワリソウ
サマニユキワリ
チャマダラセセリを撮影できましたので、翌日はさらに希少度の高いヒメチャマダラセセリを撮影すべくアポイ岳へ登山してきました。
午前10時過ぎにはポイント稜線の風速が7m以上になり登山者も増え撮影困難が予想されたため、夜明けと同時にスタート。
馬の背に到着するとアポイアズマギクやヒダカイワザクラが終わりかけていたため、時期的に発生終盤の気がして来て嫌な予感。

ヒメチャマダラセセリ
早朝の稜線は日陰で寒く風速6m前後はあり、山頂からヒダカソウ盗掘現場?ルートを周って気温が暖かくなるまでのんびり撮影することに。暖かくなってきたところで風をかわす裏のポイントを重点的に見ていたところ、昨日のチャマダラセセリを小さくしたものが、同じような飛び方で地面をチラチラ動き回っているのを発見。
今年のアポイ岳も開花時期が早く稜線の風も強かったため、来年また登るかと考えていたところで、まさかまさかのヒメチャマダラセセリ出現。
もうドキドキです。

ヒメチャマダラセセリ
前から
寒い所に生息しているためか、毛むくじゃらでモモンガみたいにモコモコの毛が可愛いです。

目の前に来たモモンガ朝焼け
参考:エゾモモンガ

ヒメチャマダラセセリ
強風に煽られて小石にしがみ付いていた個体。しかし、吹き飛ばされてしまい、慌ててとまったのがアポイアズマギク。ナイスです!
もしかしたら、意図的に風を利用してとまったのかもしれません。しっかり吸蜜していましたから。
環境省:絶滅危惧種ⅠA類、北海道:絶滅危惧Ⅱ類、文化庁:天然記念物

アポイクワガタ
アポイクワガタ
アポイ岳はカンラン岩主体の超塩基性岩植物が多数分布しており、今回は3種類の開花を確認しました。
ヒメチャマダラセセリの食草であるキンロバイはカンラン岩同様、超塩基性岩である蛇紋岩地(至仏山など)で見かけます。なぜ変異しないのかが不思議です。

アポイタチツボスミレ
アポイタチツボスミレ

アポイアズマギク
アポイアズマギク

ノナメクジ(ノコウラナメクジ)
ノナメクジ(ノコウラナメクジ)
手持ちの図鑑では「移入種もあって、野菜栽培地に生息するので害を与える」とあり沖縄以外の日本全域に生息するそうですが、移入種もあるという表現が曖昧で在来種と移入種を見分ける記述がありません。昔の本のため致し方ありませんが、流石に外来種と在来種とでは遺伝子レベルで違うでしょうとツッコミを入れたくなります。
コウラナメクジ科、ニワコウラナメクジ科は基本的にヨーロッパや北アフリカ原産の外来種というイメージがあったのと、アポイ岳の馬の背という在来希少種が密集する場所にて確認したということで参考として掲載しておきました。アポイマイマイを探しておりましたので、ちょっとガッカリな結末ではございますが、確認している文献等ないようでしたので参考まで。
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注)東正雄『原色日本陸産貝類図鑑 増補改訂版』102頁 

久しぶりのスプリットボード&モモンガ撮影

今年は雪解けが早いそうでこの日も非常に暖かく雪の緩むスピードも早く、滑走時に雪面が凍結しているのか
シャバ雪状態なのかを予測してコース取りを決めなければならないため、ドロップインのポイント選定が難しい状況でした。
ただ、今回はガイドさん任せでしたので楽でした。

富良野岳
背後の山は富良野岳になります。当日は快晴無風と最高のロケーション。
富良野岳は滑走ラインが付きすぎていたため今回は滑りませんでした。

上富良野岳
一発目は上富良野岳登山道ルート周辺の緩斜面を足慣らしに軽く滑りました。凍りついている所が何箇所かあり、気軽に滑るというわけにはいきませんでしたが。
今年は大雪山系をスプリットボードでハイクアップ&ライディングしたかったため、足首に重りを付けて
ザックには20kgのタイヤチェーンを入れて歩くトレーニングを積んでおりまして、何とか同行者の方々に
迷惑をかけずにハイクアップすることが出来ました。

三峰山
三峰山方面
確かこのポイントで小休止している時に、WBCでメキシコに逆転勝利したことを知りました。
野球好きな方がいて休憩の度にチェックされていました。
まさかの結果に、みんなで歓喜の雄叫び!富良野の山々にこだましたかな?

三峰山沢
米粒程度の大きさですが、三峰山沢へ降りる急斜面を滑っているところ。
温度が上がり雪も緩んで所々ノーズが刺さりそうなポイントがあり転倒しかけましたが、事前に無線でガイドさんから雪面状況を教えてもらっていたためスムーズに楽しいライディングが出来ました。


雄鹿ノ滝。午後から急激に気温が上昇して来たため緩んでおり、左岸は軽い雪崩が発生しています。

以下はバックカントリースノーボードの前後日に撮影したものになります。

モモンガ、可愛い
カエデの実を食べています。
撮影しながら、カワイイ、カワイイ、カワイイ・・・これしか呟いておりません。
夜明け前のため、画質が悪いですがご勘弁を。

モモンガ、カエデの実
伸びたり縮んだりと結構躍動的。
今回の写真は某公園のモモンガですが、人慣れしているため結構な時間じっとしてくれるのが有り難かったです。
これに対し、独自に生息穴を見つけて撮影した人慣れしていない野生モモンガの場合、機敏過ぎてあっという間に
巣穴へ入ってしまうか飛び立って遠くへ行ってしまうため、写真撮影の瞬間を捉えることが出来ませんでした。
撮影者が私以外いないため、撮影自体のんびり出来るのですが、モモンガの警戒心が非常に強いため今後どうすべきかが検討課題です。

朝焼けモモンガ
朝焼けに染まるモモンガちゃん。
ピタッとしっぽが背中に貼り付いているのが萌え萌えポイント(笑)

目の前に来たモモンガ朝焼け
突然、目の前に降りて来てくれてラッキーでしたが、余りに近すぎて望遠レンズではギリギリでした。
今回はモモンガが飛行する姿を10回以上見ることが出来、自分に向かって飛行してくれる場面も3回。
案外、お間抜けな姿でしたが萌え萌えを存分に堪能させて頂きました。

エゾリス、カエデの実
日が昇ってからモモンガは巣穴に入ってしまったため、エゾリス撮影。

エゾリス2
こちらもカエデの実を食べていました。

エゾリス3
地上に下りて来ました。

事務所のテーブルと棚の製作

事務所のバックヤードには、ファイルや封筒、シュレッダー、食器棚、ゴミ箱、シューズケース、コーヒーメーカー、ポット、冷蔵庫など様々なものがあるのですが、手狭になってきたため棚を作って欲しいとのリクエストがありました。私も多忙なものですから中々時間がとれず、設計図だけ作って申告業務が終わった月初に製作できるよう材料だけは購入しておきました。
バクヤードへの設置のため、むく材を使用する必要はなく、耐震強度さえ整えておけばいいということで、今回は初めて2×4を使用してみました。最近は、様々な2×4用のパーツがネットで売っておりますし、隣のジョイフルホンダに行けば棚板の種類も豊富にあるため相変わらず木工クラフトがしやすい環境です。しかし、木材価格の高騰で集成材がかなり高くなっているのには困りましたが、軽量化が図れる桐の棚や防水仕様の化粧板など安価なものも売っていたので助かりました。

バックヤードの棚製作1
写真だと物を置いてしまっているためゴチャついておりますが、それなりの耐震強度と重量による歪みを防止する作りにしました。左上にLED蛍光灯があり2×4が天井に固定できない状況だったため、一旦外して桐棚の下に移設することで何とか設置することができました。

バックヤードの棚2
奥側より。
重量級の食器棚がある所は板で補強。上側は未使用のファイル等軽いものを置く予定のため、可変式の棚にしてあります。
成り行きですが、左側にある板が丁度ハンガー掛けに良かったため利用することにしました。

杉板、化粧板
こちらは、棚を作る予定で杢が綺麗そうに思えたためネットで購入したのですが(かなり安かった)、ちょっと小さすぎて使えずじまい。そこで何かひっかける土台用にとぶら下げてみました。オイルフィニッシュで磨いたら予想以上に杢が綺麗に浮き出てきたため、穴を開けるのは勿体無いと言われ、飾り?になってしまいました。

杉板、テーブル1
立ち仕事用のテーブル。
最近どうも椅子に長時間座っていると腰の調子が悪く、下半身も弱くなるため困っておりました。私にはサーフィンのコーチがいるのですが、YouTubeなどPC編集している時に、いつも立ちながら作業をしているのです。前から気になっていたため聞いてみると、座っているより立った方が下半身強化や体幹を鍛える上でもいいそうなので、事務所の隅に作ることにしました。

杉板、テーブル、横から
2m以上の杉板の長物でして、これもネットで購入したのですが(割れがあるため凄く安い)、想像以上にバカデカくて配送された時に焦りました。材木屋さんも税理士事務所がこのような長物を注文するのに疑問を感じたらしく、電話で本当によいのか確認がありました(笑)。
いつも使用する広葉樹と異なり軽くて加工も容易でしたので、すぐに完成。割れている部分はカットし、木目の綺麗な部分だけ残したので、十分過ぎるほど美しいテーブルに仕上がりました。

道東の野生生物3–ラッコの赤ちゃん(霧多布岬)他

道東外もあります。

ラッコの赤ちゃん
ラッコママが私の赤ちゃん可愛いでしょ!と猛烈視線アピール!
浜中町・霧多布岬へラッコの赤ちゃんを探しに行ってみたところ、なんと到着して直ぐに見つかりました。2週間以上前から観察されている地元の方の話によると2〜3時間前に生まれたとのことでした。

ラッコの赤ちゃん
レンズ越しの超望遠ですが、ラッコの赤ちゃんはモフモフな毛に覆われているため、母親のお腹から海に落ちても凄い表面張力で浮いているのが遠くからでも分かります。動画も撮影しましたので、後日YouTubeにてアップする予定。
現在、日本の水族館にはラッコが3頭しかおりませんが、日本の東の最果て霧多布に来れば一度に3頭以上見ることが出来ますよ!

タンチョウ・風蓮湖
夕陽の風蓮湖
宿から夕陽を眺めながらビールを飲んでいたところ、タンチョウのつがいが飛んで来たため慌てて撮影開始。千鳥足の酔っ払い状態で撮影したためポイントがずれてイマイチですね。
夕方にありがちな事件でしたが、最高の景色を堪能することが出来ました。

タンチョウ親子
ドライブ中に白と茶色の3個体を牧草地の奥で見つけたため停車して確認すると、父母子の3羽のタンチョウがおりました。
随分と子供も大きく育っておりましたが、それでも茶色い子供を一度見たかったためラッキーでした。

オジロワシ
オジロワシ
浜中町・霧多布湿原の東側にある仲の浜におりました。精悍でカッコいい!風で後頭部の羽が逆立っているせいか、石垣島にいるカンムリワシのよう。
普通にいるのが信じられないのですが、北海道にいると、当たり前にいる猛禽類と勘違いしてしまうくらい広域に生息しております。

霧多布湿原のキタキツネ
海辺のキタキツネ
上のオジロワシを撮影中に、目の前の草原をトコトコ歩いておりました。仲の浜の海岸から霧多布湿原の巣へ向かうため道道123号を渡っているところです。
咥えているネズミは遠すぎて判別しづらいのですが、トガリネズミにしては小さくキツネが捕食しませんし、ヤチネズミにしては大きかったのでドブネズミの可能性があります。

キタキツネ大雪
山奥のキタキツネ
大雪山系の人が全く来ない林道奥でオオイチモンジを撮影するため待ち構えていたところ、何度もエサを子供のために運んでいるキタキツネを見かけました。咥えているネズミの尻尾が数センチ程なのでヒメネズミやアカネズミではなくエゾヤチネズミの可能性が高いです。
コンスタントによく狩るものだと感心しましたが、可愛い子供もおりましたので可愛くて仕方ないのでしょう。
何となくですが、このキタキツネはお父さんと感じました。

エゾシマリス・大雪
丸顔のプリティなエゾシマリス
大雪の黒岳を登山中、ひょっこり岩場へ出て来ました。顔が丸くとても優しい表情をしているのでメスかな。フワフワでとても可愛いです。意外と標高の低いところにも出現します。

食事中のエゾシマリス
食事中のエゾシマリス
ハイマツの実を食べるのに夢中で全然逃げませんでした。こちらは目鼻立ちのしっかりしたイケメン風なのでオスの気がします。

クマゲラ大雪
大雪山系にいたクマゲラ親子。
巣穴には3羽の子がおりまして、ピーピー元気に鳴いておりました。まさか生きている間に生のクマゲラ親子が見られるとは思いもしませんでした。大感激です。
撮影していて気づいたことは、100m以上離れた地点からクマゲラはこちらの行動を把握しているということ。そして、映画プレデターのごとく数十m、20mと森に同化しながら巣穴に接近していること。背後に違和感を感じ振り向いたところ、木の根元にクマゲラがいた時には知らぬ間に背後を取られたことに恐怖を感じました。
少しでも不審な行動を取れば5時間以上待ち続けても来やしませんが、待ちくたびれてこちらが帰る動きをすると、なぜか堂々と姿を表し巣穴へ飛び込むなど理解し難い行動を取ります。

クマゲラ夫婦・大雪
クチバシの元から後頭部まで赤色になっている右がオスで、頭の赤色が小さい左がメスになります。
カラスが近くでヒナを狙っているのか空が騒がしくなっていたところ、10分20分と巣穴前でオスが警戒音を発して威嚇行動を取り、決して逃げることがありませんでした。

エゾタヌキ・大雪
エゾタヌキ
ヒグマに警戒しつつもクマゲラちゃんを撮影すべく森に同化していたところ、下から何やら動物が歩いて来ました。服装をカモフラージュさせて目立たぬように潜伏していたため最初は気づかなかったようですが、途中気づいてからもどんどん接近して来ました。

エゾタヌキ・大接近
オイオイ!とうとう2m以内にまでやって来ました。ドキドキですよ!
山奥と言ってもこの一帯には土木・林業関係者がいることから人に慣れているのかもしれません。しかし、ちょっとふてぶてしいですね。
実はエゾシカの群れも早朝にやって来てまして始めは様子を見ていたのですが、あまりに集団になって近寄って来たものですから少々身の危険を感じ、追っ払ったところボスが足ダンして激おこ(^_^;;
潜伏しての撮影も考えものですね。

エゾシカバンビ
エゾシカバンビ
絵に描いたような可愛い子鹿のバンビちゃん!普段鹿には塩対応ですが、この日は可愛く撮りました。
宿泊施設周辺(層雲峡)にしょっちゅう来ているらしく、人を警戒している様子はありませんでした。もう何世代もの親子が来ているそうです。

エゾシカ親子
落ちた葉を食べておりましたが、まだ母乳も欲しい年頃なのでしょうか。

キクガシラコウモリ
キクガシラコウモリ
苫小牧市のウトナイ湖にある野鳥の観察小屋におりました。北海道にもキクガシラコウモリはいるのですね。

エゾリス
千歳市青葉公園のエゾリス
確か子供のエゾリスだったように記憶しております。2〜3頭が追いかけっこをしておりました。
数年以上前はカラスがやたらに増加し、エゾリスの生息数が減ったそうですが、チゴハヤブサがやって来てからはカラスが減少し、エゾリスが増えたらしいと地元の方に教えて頂きました。

エゾリス
いい感じの小枝に止まり、こちらを向いてくれました。
青葉公園にはエゾリス以外に、エゾシカ、エゾタヌキ、キタキツネ、クマゲラを確認しております。クマゲラは想定外のエリアで発見すると毎度のことながらビックリしますね。
日常的に散歩やランニングに利用されている公園のようですが、ヒグマが周辺をウロついているので夕方以降の西側は注意した方が良さげです。

湿原にいた馬
白老町ヨコスト湿原
海浜性植物と野鳥、ゴマシジミの調査をしていたところ、湿原内のヨシ群落でムシャムシャ無心に草を食べている茶色いデカイ生物を発見。接近すると馬!野生か脱走した個体かと初めは焦りましたが、ロープに繋がれておりました。
富里市にも競走馬は昔からおりますが、ヨシを美味しそうに食べる馬を見るのは初めてです。競走馬を育てている白老町らしい面白い湿原維持方法ですね。
見た目や大きさから道産子っぽいのですが、単なるポニーと言われるタイプのものかもしれません。

放牧中の牛
豊頃町か幕別町を走っている時だったでしょうか。林の奥に雰囲気のいい牧場があり、放牧されている牛もノンビリしているように感じたため柵まで行ってみると、みんな逃げるどころか人懐っこく近寄ってきてペロペロ舐めてきました。あ〜牛タンって、案外ザラザラしていて弾力があって肉厚なんだな〜と不謹慎なことを考えてしまいました。

ミニチュアホースの親子
ミニチュアホース
日高にあるおひさま牧場の親子でママのスミレちゃんと息子のツミキ君。全然道東でも野生生物でもありませんが、無茶苦茶可愛かったので載せました。
スミレちゃんがモコモコの毛むくじゃらなためか、ツミキ君の毛も柔らかく極上の撫で心地。堪らんほど天国に行けますよ!

千歳川 サケ遡上
千歳川サケ遡上
千歳水族館脇の橋から。今年は豊漁で過去最高の1995年の55万匹の記録を更新する勢いとのこと。サケが重なり合って底が見えず、時々ニュースに出るボラの大群並みに顔や体を水面から出していて凄い光景でした。追記:最終値は58万7千匹とのことで明治以降から記録された遡上数としては過去最多。

舞鶴遊水池 マガン
長沼町の舞鶴遊水地のマガン(環境省絶滅危惧:準絶滅危惧、文化財保護法:天然記念物)
上のサケ同様に千歳川流域のため、飛行機へ乗る前に寄ってみました。マガンはようやく初めて見ることが出来たのでちょっと感動。突然、水の流れが強くなり始めて変だなと思っていたところで一斉に飛び始めました。数えきれないほどのマガンの群れが飛翔する光景は圧巻。